NEMO ニーモ オーロラストーム 2P
ソロキャンプ用のテント、ニーモ「オーロラストーム2P」のレビューです。
当初新型のモンベルクロノスドーム2型を狙っていたのですが、発表から待てど暮らせど発売開始せず。ダンロップのテントみたいな感じになって良さそうだったんだけどなー。モンベルさん、お客を取り逃がしてますよ。
色々調べてちょっと冒険してみたくなり、ニーモのエントリーモデル「オーロラストーム2P」にしました。外国メーカーのテントは初めてなので心配でしたが、良く知らんけど有名なメーカーっぽいので大丈夫だろうと。
結論から言うと、心配した通りでした。
モンベルのキャンプ用テントとアライテントやエスパースなど日本の山岳テント数種類しか使った事無いので偏った比較になりますが・・・・・
ポール
まずポールに初期不良があり交換。検品が甘いです。返品の手間等、非常にストレスですね。素材はアルミですが、なかなかチープな質感。アルミにも色々グレードがあるようですが、あまり期待してはいけないグレードの物かもしれません。
フライシート
フライシートはよくあるポリエステルにコーティングですが、国内大手メーカーの物と比べるとコーティングの厚みが無いというか、しっとり感が無いです。4000円弱のカリンコタープと同じような質感。
張り綱は短いものが入っていましたが、ちゃんと張る場合は足りないので自分で用意する必要があります。側面には雨が降った時になどにインナーとフライのクリアランスを取るためのループが付いていますが、付け根の補強が弱そうなのでここはゴムのヒモを使った方が良いと思います。ここだけではなく全体的に補強等は最低限な感じの作りです。破けて風を受け流す??のかな?破けたらポールもぶっ壊れそうですが。
インナー
インナー入り口がダブルジッパーじゃないのが使いづらい、というレビューが散見されますが、ソロキャンプではそんなに頻繁にテントに出入りしないので、私はあまり気になりませんでした。
フロアは2枚を縫い合わせ。使い方にもよりますが、こういう部分は劣化が心配ですね。エントリーモデルモデルとはいえこの広さでも1枚で作れないものですかね。しっかりシームテープは貼られているので当面は大丈夫そうですが。
グランドシート
そしてグランドシート。これが標準装備は嬉しい、これだけで4000円位の価値がある!みたいな評判が多い感じでしたが、フライシートと同じ生地で、地面に敷く物としては耐水性、耐久性共に期待できません。下のアップ写真、質感の違いがわかりづらいですが、三角形で補強してある分がコーティング無し、他がコーティング面となってます。
もちろん無いよりはマシですが、これで4000円相当は言い過ぎです。私はブルーシートをカットしてグランドシートの下に敷いて使ってます。
国内の有名メーカーなどはたとえエントリーモデルでも手を抜かない、むしろその高品質に惚れ込みユーザーが沼にハマるという作戦ですが、逆の考え方なのでしょうか。最初から一番イイやつ買っとけよと。
良い点
文句ばかり言ってますが、良い点もあります。
室内・前室広々
独特なフレームワークですが組み立てやすくそのフレームのおかげで室内は広々です。適度にコンパクトで空間が広いものが欲しかったので、その点は大満足しています。前室は結構広く焚火を消した後ランタンタイムを楽しめます。前後同じデザインなので反対側も同じ広さです。
フライシートの取り付け方に技あり
設営する際、四隅のポールエンドにインナー、グランドシートの順にハトメを通しますが、最後にフライシートのハトメを一番下に潜り込ませてバックルでキュッと締められるので、設営後にグランドシートごと移動可能です。これはなかなか秀逸。
一応自立するテントですが、フレームの構造のせいか若干内側にキュッと縮む力が働きますので、4隅はペグダウンする事をお勧めします。
まとめ
オートキャンプ用と考えていたので超軽量でも超コンパクトでも無いです。ですが思ったよりコンパクトで、たたみ方を工夫すればなんとかバックパッキングもできるかもしれません。
今のところタープ下での過保護設営しかしていないので耐風性、耐水性は未知数です。自立させているだけだとあきらかに風に弱そうですが、張り綱をちゃんと張ればそれなりに耐えられるのかな?
楽天ポイントが1万円分以上あったので少しお安く買えましたが、35000円近く出すとなるとちょっと。。。。という感じです。とはいえしばらく家族会議でのテント購入許可はおりないでしょうし、これはこれで使い心地が良いのでボロ雑巾になるまで使い倒します。
アウトドア系映像を見て思う
世の中、アウトドア系映像が溢れかえっています。
癒されたい時はやはり「ヒロシのぼっちキャンプ」が一番です。適当に買った惣菜を温めて食うだけ、というユルさがたまりません。ヒロシさんのYoutubeも良いです。普段からテレビに出ている人なので見ていて安心感があり、その道の先駆者として安定感があります。
そのほか、キャンプに行く前などはそのキャンプ場を紹介しているyoutubeなど見てなんとなくサイトの目星をつけたり、予習をしてから行きます。便利な反面行ってからのお楽しみ感は減りますけどね。
だいぶ変化球かもしれませんが、アウトドア系映像(?)としてお気に入りなのが、「アイガー北壁」というドイツの映画です。何の捻りもないド直球なタイトルですね。癒し系でもなんでもないし、これを見て予習してアイガー北壁にいくつもりは1ミリもありませんが。
厳しい自然の中での命の駆け引き、緊張感のあるリアルな映像に圧倒されます。本当にどうやって撮影したのか、不思議です。ともするとハードボイルド一辺倒になりがちなテーマですが、ルイーゼというヒロインの存在が人間ドラマを際立たせ、エンタメとしてのバランスも良い作品だと思います。ルイーゼを演じるヨハンナ・ヴォカレクという女優さん、あまり知られていませんが、なんかすごく良い味出しています。
そのアイガー北壁、なんと岩盤の中を電車が通っているそうで。映画の中にも、鉄道施設の通用口(?)みたいな所から壁の途中にアクセスするシーンがあります。すごい事考えるなーと思いますが、もし命懸けで壁を登っている最中にそんな人工物を見たら、ん?ってなりませんかね。一瞬浮世に引き戻されるというか。
アイガー北壁と比べるべくもありませんが、谷川連邦の万太郎谷というルートを登っている時にそんな感覚になった事があります。一般登山道ではない結構な山奥なんですが、沢を歩いていると突然関越トンネルの巨大な換気塔が現れて、ん?ってなりました。噂には聞いていましたが、実際みると違和感を感じます。そして、「あぁ、来週から会社かぁ」みたいな思考が頭をよぎります。非日常を味わたいくて山に来ているのに、なってこった。
程度の差はあれどキャンプ場でもそんな感覚に陥る事があります。非日常的な空気感で気分も盛り上がっているのに、夕方になると流れる夕焼けチャイムだったり防災無線。平日キャンプあるあるですが、付近の幹線道路を走る早朝の通勤車の走行音。特にソロキャンプだと気になっちゃいます。まぁ車横付けできるような場所でキャンプしてるやつが文句言うなよ、って感じですけどね。
人里から隔離された雰囲気を味わえたキャンプ場はこちら。
秩父巴川オートキャンプ場に思いを馳せる
2021年4月末にお世話になった秩父巴川オートキャンプ場、なんと、2021年シーズン終了とともに閉鎖、、、本当に残念。理由はわかりませんが突然の閉鎖だったみたいです。
たった一度しか訪れたことはないんですが、すごく印象深いキャンプ場です。景観もアクティビティも特殊で個性的、子供たちも飽きる事なく楽しんでいました。来年また違う季節に行ってみようね!なんて言ってたんですけど、かなわず。以前書いた記事はサラっとしか書いていなかったのですが、あの濃厚な時間を忘れないうちに備忘録として記しておきます。完全に自分向け思い出日記です。
秩父巴川オートキャンプ場は荒川が大きく湾曲した場所にあり、その荒川が長い年月をかけて大地を侵食して作った雄大な地層の崖が目をひきます。人工的で異様な形をした武甲山の姿も。
私たちが宿泊した日、初日序盤は弱い雨が降ったっり止んだりでしたが、夕方にかけて天気が安定。朝起きると気持ちの良い快晴でした。お湯を沸かしながらボーッと崖を眺めているとどこからともなくモクモクと霧が湧き上がり、ほんの短い間でしたがなんとも幻想的な風景を見る事ができました。
自然の川があるなら釣りをしてみたい!というので、前日に釣具屋に行って安物の道具を買って挑みましたが、全く釣れませんでした。しかしながら私も子供たちも、自然の川に糸を垂らすという行為そのものに酔いしれていたのでそれもまた良し。
飽きたら靴を脱いで川遊び。まだ水が冷たいと感じる季節でしたが、子供って平気なんですね。小さな魚やサワガニなんかを捕まえていました。
そしてなんと言っても化石掘り。みんな夢中です。おそらくあまり価値の無い貝や植物の化石なんですが、大きめのものを掘り当てるとちょっと嬉しい。宝探し気分を味わえます。
子供たちは手作りジップラインで何度も遊んでいました。単純な遊具ですが、それが良いんですよね。子供たちがジップラインに夢中になっている間、私はオオセンチコガネという昆虫に夢中になっていました。この昆虫は生息している地域によって色が違うらしく、うちのほうにいるのと明らかに色が違ってちょっと興奮しました。
最近できたというドームみたいなバンガローも気になっていたし、上段の草地サイトも雰囲気良くて泊まってみたかった。
販売している薪も針葉樹の木端ですがかなりお買い得だし、スタッフの方々も変に気を使わない感じで小慣れていて良い感じ。エゾジカのソーセージは本当に美味い。最近のブームに乗って作ったようなキャンプ場ではなく、質実剛健、それなりに歴史もあり安定感のあるキャンプ場でした。
一度訪れただけの我が家でさえこの喪失感。気に入って何度もリピートしていた人の気持ちは計り知れません。新たなキャンプ場を作る計画もあるそうですが、あの場所でしか体験できない空気感は他に変え難い。同じ場所ではないとしたら、もうあの異世界感を味わうことができないんですね。
雪を飲む 宇宙を飲む
キャンプブームの昨今、道具や技術の進化と共に雪中キャンプを楽しむ人が増えていますね。やってみたいなーと思いつつ、私は雪中キャンプには手を出せていません。雪道の運転が怖くて。雪があると意外と温かいのは分かってるんですが、そもそも雪が降るような場所って寒そうで。焚火したら雪が解けてビシャビシャになるんでしょうか。キャンプ場によくいる猫とかはどうしてるんでしょうか。水はどうしているんでしょうか。水道管が凍らないようになってて、ちゃんと水が出るのでしょうか。心配事が尽きません。
水に関してキャンプ場はどうしてるのか分かりませんが、雪山登山ではテントを張った現地の雪を溶かして水を確保します。初めて雪を溶かして飲んだのは八ヶ岳の赤岳鉱泉。衝撃の不味さだったのを覚えています。小さなゴミが浮いていて、なんというか、雨上がりの地面みたいな風味がするんです。もちろん実際の地面の味なんて知りませんが。ついでにお腹も下しました。
しかし慣れてしまえばそんなことなんのその。それが当たり前になり何とも思わなくなります。八ヶ岳は人里から近いので雪が美味しくない、しかし東側と西側でなんとなく味が違う、みたいな違いのわかる男にまでなりました。槍ヶ岳付近の稜線の雪は臭みも無く美味しかった。空気がキレイだからか、風の無い日にいわゆる「雪の結晶」のまま降ってきたのには感動しました。
雪というのは空気中の塵を含んでるわけですが、その中には宇宙塵(うちゅうじん)と呼ばれる、宇宙からの飛来物も含まれているそうです。微細な隕石の欠片だったり、生命の源となる物質の一部だったり。と、頭の良い友人が教えてくれた事があります。
隕石を飲んでいるのか、と意識するとただ雪を溶かして飲むという行為がなんだかとてもアカデミックに感じます。生命の源どころか、もしかしたら目には見えない位小さいけれど文明を持った地球外生命体、宇宙人を飲み込んでる可能性だってゼロでは無いと思います。子供の頃雪をかき氷に見立てて食べた人も、宇宙塵だか宇宙人だかを飲み込んでいる可能性があるわけですね。
ちなみに、空気汚染の元となる有害物質なども含まれている事もあるので、試してみたいという人は自己責任でお願いします。
水を持参した方が良いキャンプ場はこちら。
オコジョ伝説
それは遠い昔、おじさんが若い頃の話です。群馬県と新潟県の県境にある、谷川岳という山のマチガ沢という場所を登っていました。
そのマチガ沢の上部は崩れやすい濡れた岩と草付き混じりの急斜面。足を滑らせたら真っ逆さまです。当然、下を見るのはチビりそうになる位コワい。でも見ちゃいけないと思いつつ、見てしまうんです。
もうチビってもいいやとふと下を見ると、岩陰で何かが動きました。目をこらして見ると小さなオコジョがじーっとこちらをみています。なんと愛くるしい姿。しばし見つめ合います。
少し登ってまた下をみると、距離を保ちつつやはりこっちを見てます。そんなことを数回繰り返す、だるまさんがころんだ状態です。ヤツは何がしたいのか。
群馬県出身の知人と行動していたんですが、その人の話によると、群馬県の一部地域ではオコジョに憑かれると熱が出て精神に異常をきたしてしまうと言い伝えられているとか。ずっと付いてくるなんて、おまえ憑かれてるんじゃねぇの?と。やめてくださいこの状況で。
兎にも角にも、精神異常などならず無事に稜線の登山道に辿り着きホッと一息です。
谷川岳には山頂が二つあり、そのひとつ「トマの耳」の近くには「肩の小屋」という山小屋が建っています。そしてその山小屋の近くには、遭難対策として大きなケルンが建てられています。なんとなくケルンの道標を眺めていたら、視界の隅で動くものが。いました、ヤツが。
ケルンの石の隙間から顔を出してこちらをみています。多分さっきのヤツとは別のオコジョだとは思いますが。。。ここまで付いてきてたら流石にちょっと怖いです。でも見ていると隠れたりヒョコッと顔を出したりを繰り返していて、可愛すぎます。もう取り憑かれてもいいとさえ思う。陽も傾き薄暗くなりはじめた、人影もまばらな初秋の谷川岳の稜線。意思の疎通はできていないが、一匹のオコジョと見つめ合う。ちょっと不思議な登山体験でした。
あんなに愛くるしい小動物が、なぜ人に憑くとかそんな魔獣(?)扱いなんでしょうか。みなさんもオコジョにはくれぐれもお気を付けください。(こちらの写真はフリー素材を使用)
こちらのキャンプ場でも、魔獣ではありませんが野生動物と出会えます。
ダイモ(DYMO)ラベルライター DM1595
ダイモ ラベルライター
プラスチックのテープにガチャンと刻印するアレです。昭和時代の小学生ならどこかで見たことがあると思います。友達の鉛筆にこれが貼られてるのを見て、カッケェェェ!と思いました。そして何だかそれがレアで神々しく見えました。
大人になったおじさんは金の力を使いそのレアで神々しいものを惜しげもなく乱用します。高額な商品には色々なダイアルがついてきます。文字に合わせて、本体のトリガーを握ってガチャンとやると刻印されます。一文字打ったら横に付いてるダイアルでテープをカチっと送り出してまた文字合わせしてガチャン。これの繰り返しです。途中でダイアル換装も可能です。
一通り刻印したら適宜ダイアルで送り出して先端の刃でパチンと切るわけですが、ここが曲者。送り出し過ぎると余白が大きくなりテープが無駄になります。このモデルの場合、最後の文字から4回送り出すと私的にバランスの良い余白となります。他のモデルについては知りません。
テープは1巻き3mで250円〜500円程度と、安くはないです。純正品でも数種類はありますが、サードパーティー製の物はもっと種類が豊富です。幅もいくつかあり、機種によって対応する幅が違うものもあるようです。
マグネットシートに貼って金属製の収納ボックスのラベルにしたり。
色々な書類ファイルの背表紙に貼ったり。本棚にしまうと平仮名ばかりで地味に読みづらいですが。
なかなか楽しいんですが、一通りやってしまうともう貼るところがなくなってしまいます。
名前書いてキャンプ用品にでも貼ろうかな?
この時計の裏側に「じゅうでんしきでんちしようふか」って貼っておこうか。
とりあえずこいつには名前貼っておいても支障はなさそうですね。昭和感を演出できそうです。
謎のキャンドルホルダー
ネットオークションで購入しました。詳細不明、怪しさ満点謎の一品です。
ここにハマるキャンドルを色々探したんですがコスパの良いものがなさそうです。太めのものは長さもあり、そして高価。短く切って使うのも勿体無いし、めんどくさいです。コスパの良い仏壇用のロウソクを使えないかと四苦八苦しました。
キャンドルがハマるであろう窪みの部分に100均で買ったマグネットを入れて、ホームセンターで150円ほどで買った塗料用のブリキ缶の蓋を載せます。
その上にステンレスの蝋燭立てを置いて使います。これが800円以上して意外と高かったですが。これでコスパの良い仏壇ロウソクを使用できるようになりました。
使用するローソクはカメヤマの特大ダルマ(小口-10号)。ホームセンターなど、どこでも手に入るのが良いんです。
燃焼時間は1本で40分程。結構明るくて、キャプテンスタッグのCSオイルランタン(小)位の明るさで燃焼してくれます。そして最後まで明るさがほぼ一定。品質の良いローソクですね。
自宅で楽しんでいますが、キャンプに持っていっても結構良い雰囲気でした。次回はクセの強すぎるこのランタンと一緒に使ってみようと思います。