2022年 10月下旬 キャンプ村やなせ
やっと平日仕事をサボ休みが取れたので茨城県大子町にあるキャンプ村やなせにて1泊ソロキャンプを決行してきました。久しぶりのキャンプ。
予約〜キャンプ場へ
予約は前日にLINEから。行きたい時にサクッと予約が取れるキャンプ場というのは良いですね。こちらのキャンプ場、平日は11:00チェックインとなっており、フリーサイトなのでどこに張るかは早いもの順です。実は私、フリーサイトは苦手です。電車の座席で、めちゃくちゃ空いているのに、何で隣に座ってくんの?!的な現象が起こりそうで怖い。
不安と恐怖に体を震わせながら常磐自動車道那珂インターを降り、キャンプ場へ向かう途中にある「道の駅常陸大宮〜かわプラザ〜」で惣菜などを買います。この道の駅、魔物が住んでいます。美味しそうなパンや秋の味覚の誘惑に負けてしまいかなり時間をロス。ちなみに450円で広葉樹の良質な薪が購入できます。
道の駅で買い食いして温泉に入って帰りたい欲望になんとか打ち勝ち、キャンプ場到着11:05。秘境の山の中というわけではなく、集落から少し離れた河川敷にキャンプ場がある感じです。哀愁漂う入口の看板が素晴らしい。
マップ片手にサイト選び
先客が3名ほどいましたが、場所はほぼ選び放題です。楽しげに描かれたマップ片手にしばし場内をウロウロしますが、このマップに記載されていない廃墟や重機などがそこかしこにあり、入口の看板から感じた哀愁は場内全体を満たしていました。秋の空気が助長しているのかもしれませんが、場所選びを間違えると心にぽっかり穴が開きそうな雰囲気。
うめサイト、Gサイト
初めてのキャンプ場なので、こちらの売りである景川沿いを選ぶ事にします。まずは「うめ」とGをチェック。「うめ」には先客がいたので写真は撮っていませんが、どうやらヒロシのぼっちキャンプのロケをしたのはその辺りの様でした。違っていたらスミマセン。Gも眺望は抜群。トイレや炊事場もそこそこ近く便利そうです。
Kサイト
しかしこちらのサイト、後ろを振り向くと廃墟が。廃墟の手前にはKサイトがありますが、なかなかシュールな立地のサイトです。ちゃんと整備して屋根付きプレミアムサイトとして売ったら面白そうですが。
さくらサイト
「さくら」は管理棟の目の前で、川の眺望も良くトイレや炊事場も近く便利です。ただちょっと通路の脇っぽい雰囲気で、私にとっては都会的すぎるのでスルーです。ここには2組先客がいましたので写真は撮っていません。
くるみサイト
というわけで、少し水回りから離れていますが「くるみ」の奥の方を選択。基本的には開放的な場所が多いキャンプ村やなせにあって、ほんの少し、1ミリ位は林間の雰囲気を味わえる場所。木の配置、囲まれ感がなかなか良い雰囲気です。写真は翌日の朝。
注意点は地面。砂利や砂なので水捌けは良さそうですが、ペグを打つのが大変です。河原特有の、刺さりづらく抜けやすい地面。タープを張る場合は、なるべく頑丈で長いペグをおすすめします。自立式のテントなどは石をペグ代わりに張り綱を固定できるかと思います。
「くるみ」サイトより、川から後ろを振り向くと雄大な山の景色を眺められます。手前の柵で囲まれた部分はAサイト。奥に一段上がった開放的なC1サイトが見えます。
トイレへ向かう視線の先にも雄大な山。少しトイレが遠いけど、この景色が見られるなら良しとします。間に合わなくて人間失格になってしまっても、この景色が見られるなら良しとします。
川沿いのサイトは点々と植えられた木ごとに各々のテリトリーになる感じで、フリーサイトに慣れていなくても安心でした。夕方近くになって続々と他のキャンパーさんもチェックインしてきましたが、平日という事もありソロの方ばかりだったので良い距離感。ただしあくまでフリーサイトなので、繁忙期や休日などは隣にビタっと付けてくるキャンパーがいないとも限りません。
広々フリーサイト
そのほか、だだっ広いサイトについては好きな所に張れ!という感じ。牧場系サイトが好きな人にはたまらないでしょう。繁忙期は難民キャンプになるやつですね。
駐車場の様なYサイトなんかは、私にはその魅力が分かりませんでした。まだまだ修行が足りないのか。
B下段サイトは車乗り入れ不可ですが、一段下がった目の前に駐車スペースがあります。木が等間隔に植えられているので、張りやすそうです。ただし写真左に少し見切れている砂利道は、恐らく公道。近所のお爺さんが散歩していたり、時々軽トラや原付が走っていました。
こちらはEサイト。芝生も綺麗で空いていればプライベート感もあり快適そうです。
その他場内アレコレ
キャンプ場の東側には水郡線の線路があり、時々列車の走行音と汽笛が聞こえますが、川沿いサイトにいた限りでは煩わしさは感じませんでした。汽笛の音が逆に良い味出してます。
国道を走る車の走行音も聞こえず、夜は静かで快適。ただ、場内の明かりや、砂利道沿いの電柱に取り付けられた街路灯が白系LEDなので、なんとなく無機質な雰囲気もします。
日当たりという面では、C,D,Eなどのサイトの東側、線路に近い場所は樹木を背にしているので、朝日が当たるタイミングが遅い様でした。冬場の朝日が恋しい方は場所選びを慎重に。
場内に焚き火に使える枝などはあまり落ちていませんでしたが、所々松ぼっくりが落ちていたり、河原に流木などは少しありました。しかし焚き付けなどには管理棟で400円で販売されている針葉樹の薪を小割にするのがおすすめです。製材の際に出た丸太の端材のようで、割りやすい形状でした。
管理棟には飲み物の自販機、アイスの自販機があります。当然、悪魔の囁きに負けて寒い中焚き火にあたりながらアイスを食べるに決まってます。謎の背徳感が楽しすぎてアイスおかわりしましたよ。
堤防工事はどうなる?
大子町は2019年の台風19号による川の氾濫で大きな被害を受けました。下流の常陸大宮市にあるキャンピングガーデン家和楽周辺や、道の駅かわプラザの周辺では堤防を作る工事をしています。多少景観は損なわれますが、人の命には代えられませんからね。帰り際管理棟で少し伺ったところ、昨年川床を掘り下げる工事を行なっていたが、2022年現在では、この周辺は堤防の工事などは予定されていないそうです。ただ自然相手なので分かりませんよね、こればかりは。。。
チェックインのタイミングに御用心
チェックアウト時間は平日は13時。実はこれが落とし穴で、10:30くらいからチェックインしてくる人がいましたが、平日のチェックインとはいえ前日泊のキャンパーがそこそこいます。何ならまだ焚き火をしながらコーヒーなどを飲んでいたりするので、意外と良い場所は選べない様でした。
私が場所を選び放題だったのは、定休日である水曜日の翌日チェックインというタイミングだったからのようです。というわけで定休日後の平日チェックインがおすすめ。
間が空いたので忘れていましたが、前回のキャンプも茨城県だったのか。
近くにはキャンピングガーデン家和楽もあります。