おじさんがブログをはじめました

今更ながらブログをはじめました。キャンプなど日々のこと。

秩父巴川オートキャンプ場に思いを馳せる

2021年4月末にお世話になった秩父巴川オートキャンプ場、なんと、2021年シーズン終了とともに閉鎖、、、本当に残念。理由はわかりませんが突然の閉鎖だったみたいです。

たった一度しか訪れたことはないんですが、すごく印象深いキャンプ場です。景観もアクティビティも特殊で個性的、子供たちも飽きる事なく楽しんでいました。来年また違う季節に行ってみようね!なんて言ってたんですけど、かなわず。以前書いた記事はサラっとしか書いていなかったのですが、あの濃厚な時間を忘れないうちに備忘録として記しておきます。完全に自分向け思い出日記です。

秩父巴川オートキャンプ場は荒川が大きく湾曲した場所にあり、その荒川が長い年月をかけて大地を侵食して作った雄大な地層の崖が目をひきます。人工的で異様な形をした武甲山の姿も。

私たちが宿泊した日、初日序盤は弱い雨が降ったっり止んだりでしたが、夕方にかけて天気が安定。朝起きると気持ちの良い快晴でした。お湯を沸かしながらボーッと崖を眺めているとどこからともなくモクモクと霧が湧き上がり、ほんの短い間でしたがなんとも幻想的な風景を見る事ができました。

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自然の川があるなら釣りをしてみたい!というので、前日に釣具屋に行って安物の道具を買って挑みましたが、全く釣れませんでした。しかしながら私も子供たちも、自然の川に糸を垂らすという行為そのものに酔いしれていたのでそれもまた良し。

飽きたら靴を脱いで川遊び。まだ水が冷たいと感じる季節でしたが、子供って平気なんですね。小さな魚やサワガニなんかを捕まえていました。

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そしてなんと言っても化石掘り。みんな夢中です。おそらくあまり価値の無い貝や植物の化石なんですが、大きめのものを掘り当てるとちょっと嬉しい。宝探し気分を味わえます。

子供たちは手作りジップラインで何度も遊んでいました。単純な遊具ですが、それが良いんですよね。子供たちがジップラインに夢中になっている間、私はオオセンチコガネという昆虫に夢中になっていました。この昆虫は生息している地域によって色が違うらしく、うちのほうにいるのと明らかに色が違ってちょっと興奮しました。

最近できたというドームみたいなバンガローも気になっていたし、上段の草地サイトも雰囲気良くて泊まってみたかった。

販売している薪も針葉樹の木端ですがかなりお買い得だし、スタッフの方々も変に気を使わない感じで小慣れていて良い感じ。エゾジカのソーセージは本当に美味い。最近のブームに乗って作ったようなキャンプ場ではなく、質実剛健、それなりに歴史もあり安定感のあるキャンプ場でした。

一度訪れただけの我が家でさえこの喪失感。気に入って何度もリピートしていた人の気持ちは計り知れません。新たなキャンプ場を作る計画もあるそうですが、あの場所でしか体験できない空気感は他に変え難い。同じ場所ではないとしたら、もうあの異世界感を味わうことができないんですね。

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