おじさんがブログをはじめました

今更ながらブログをはじめました。キャンプなど日々のこと。

ローソクの実力を見直す

キャンプの夜のお供にはオイルランタン。鉄板の楽しみ方ですが、実はローソクも嗜好品として相当なポテンシャルを持っています。シンプルで故障が少ないのと、オイルランタンとは違う趣があります。沼にハマりいくつかのキャンドルランタンを入手済み。なんかいつの間にかガラクタが増えてるんだけど、という妻の冷たい視線が突き刺さります。

どこまでも深い沼



こちらはロゴス(LOGOS)の1000円位のキャンドルランタン。先人達の知恵を借り、ムラエのMTG-4というオイルキャンドルでオイル化しましたが、出し入れやオイルの補充がめんどくさ過ぎて一瞬でやめました。先人たちよ、申し訳ないが役に立たない知恵でしたぞ。

ロゴス

今はシンプルにティーライトキャンドルを入れて使っています。赤いキャンドルはイケアで購入した香り付きのモノ。反射、拡散される光がなんとなく赤っぽくなるような気がします。

ティーライトキャンドル単体では一般的に燃焼時間4時間とされていますが、イケアのティーライトキャンドルをこのランタンで使用すると5時間以上燃焼します。気候条件にもよるのかもしれませんが。

 

大きめのキャンドルランタンに丁度良いローソクは無いかと探しました。なるべく太目で短く、燃焼時間の長めのもの。たどり着いたのが、東海製蝋の【月あかり 太 二時間】という商品。太さ1.7センチ、長さ8.5センチで2時間燃焼します。

月あかり 太 二時間

 

なんだか昔懐かしい濃厚な蝋の香り。炎は大きく明るいです。安定した炎の大きで燃焼してくれますが、芯のコンディションにより時々炎が大きくなったりします。それもまた味わいぶかく、燃焼中の蝋の香りも良い。ホヤの上部と上蓋に少し煤がつくことがあります。赤いローソクを選んだのは、光が赤っぽくなりそうな、ロマンの予感がしたからです。蝋自体が光を屈折拡散させてぼんやり赤く見えて、ロマンの予感は的中。

残念ながら近所では購入できず、送料はかかりますがネットでの購入。コスパはあまり良くないかもしれませんが、実に趣深いこの商品、リピート確定です。

上質な明かり

もうワンサイズ大きい、ダルマローソクという4時間タイプも購入しましたが、このランタンには少し長すぎたようです。こちらのダルマローソクも楽しみたいという欲望に勝てず、ちょうど良い大きさのランタンを探していますが、なかなか良いものに巡り合えていません。完全に目的と手段が逆転してしまっていますが、それくらい魅力的であり、沼なんです。どうしてくれるんですが、こんな事になってしまって。50万年前、火を扱いはじめた先人に感謝していますが、クレームも言いたい。

 

どうでも良いですが、ローソクを取り扱う時の「カタン」というか「コトン」というか、硬質だけどしっとり柔らかいみたいな音、たまらなくないですか。ちょっと変態かもしれません。

 

ホームセンターなどで購入できるカメヤマの特大ダルマは燃焼中ずっと同じ大きさの炎で安定して燃えてくれます。芯のサイズや使用するランタンにもよるのかもしれませんが。ちなみにこちらは蝋の香りは弱めです。

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水濡れにも強く、登山の際にも毎回持ち歩いていました。山歩きにも、ローソクの携行をオススメします。

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そろそろソロ徒歩キャンプを妄想し始める

車横付けオートキャンプは便利で快適です。でも車横付けできないサイトや徒歩でしか行けないサイトも、魅力的な場所がたくさんある。ええ、前々から気づいていました。でも万が一眠れなくて疲れて運転して帰るの嫌だなーとか、そもそも装備を考えるのがめんどくさくて、気づかなかった事にしてたんです。しかし先日、にこにこキャンプの渓流サイトを見て、徒歩キャンプへの欲望が高まってしまいました。もう自分に嘘はつけない、そろそろ真剣にユルく考えなければならない時が来たようです。

荷物が軽いに越したことはありませんが、長時間歩くわけでもないので多少の重さは目をつぶります。登山用装備であれば必要最低限の荷物事足りるのは分かっていますが、目指すはテント泊登山ではなく、シビアな野営スタイルでもなく、あくまで快適でだらしないキャンプ。そんな感じの、自分に甘い装備を考えます。自分の思考を整理するための、ただの独り言です。

 

テント

手持ちのものはニーモのオーロラストーム2P。高価な山岳用テントを新しくすぐに買うわけにはいかないのでまずはこれ一択。少し嵩張りますが、使うザック次第では、畳み方を工夫すればなんとかパッキングはできそう。20年前のゴアテックスのシングルウォールテントもありますが、恐ろしくてチェックしていません。

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タープ

そもそもいらない説もありますが、快適キャンプにはタープが欲しい。手持ちのカリンコ(KALINCO)タープは3m×4.5mなのでちょっと嵩張りますが、今の所これ一択。ポールを使わずに張れるような木が生えているサイトなら良いけど、そんな場所ばかりではないのでコンパクトなポールは必要そうです。というわけで、フィールドアのコンパクトポールをポチリました。

これを持っていくか??

 

ペグ

エキスパートオブジャパンのクロモリピンペグとユニフレームのジュラルミンペグ。ハンマーは石ころとか薪で代用ですかね。

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椅子

これもいらない説が強いのでどうしようか。ワークマンやホームセンターのパチノックスを試してみるか?安物マットを試してみるか?

 

インナーマット

20年前に買った登山用品店オリジナルの2mm厚銀マット。ボロボロですがなんとか使えます。オールウェザーブランケットも一枚持っていこう。

 

就寝用マット

20年以上前に間違えて買った全身用サーマレストのインフレータブルマット。山では軽量・コンパクト化のため2/3サイズを購入し直し、そちらを使用していましたが、キャンプでは全身用の方が快適だと思います。

 

シュラフ

20年前に購入したモンベルダウンハガー♯3。色は「クリムスン」と書いてありますね。夏はともかく冬どうするかです。若いころはこれで真冬の3000m級も乗り切っていましたが、ただのおじさんとなってしまった今、千葉辺りでもこれで乗り切れる自信がない。先日、モンベルの店舗で最新のシュラフをチェックしたら、同じ型番のものでもだいぶコンパクトになっていました。しかしお値段を見て、そっと心の中にしまっておく事に。私の中ではシュラフは20年前から進化していない事になっています。そして歳とった今、マミー型は寝づらいなーとも思います。巨大な封筒型冬用化繊シュラフを手持ちで持っていくか?

冬は厳しいか?



 

食器

安定のエバニュー

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クーラーボックス

少し大きいけど、自宅にあるコールマンの適当なやつ。手持ちで移動を想定してますが、正直買い替えたい。

 

明かり

オイルランタンはフュアハンドランタン。これも手持ち。あとローソク系。スノーピークギガパワーランタン天。小型LEDランタンも一つ。この辺はパッキングできそう。ちょっと光り物が多すぎか?

 

火器

スノーピークギガパワーストーブ 地。ガスはランタンと共用のOD缶。

 

焚火台

ベルクロート en。軽くて大きくて気に入ってます。最近オプションパーツも販売れ始めました。オプションは良いから通常のスペアパーツを販売してほしい。

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その他

ソロ用鉄板、ティッシュ、タオルやら歯ブラシやら救急セットやら細々したモノ達。カラビナやロープなど便利グッズ。ノコギリ、鉈など。ブルーシートも一枚必要か。

 

ザック

一番悩ましいのは道具を運ぶザック。現状、ZEROPOINT時代のモンベル30ℓしか持っていません。これではさすがにキツイのでどうしようか。登山用は機能性に優れていますが高いし大きいものは自宅に収納する際に嵩張る。何よりも家族会議で認可が下りる確率が少ない。あまり重い荷物向きではないけど、安物の山菜リュックも視野に入れてみます。

 

結局

重装備ですね。持参した薪などもあったり、どう考えても一回で持ち運びきれない。こういうのも、慣れていけば少しづつシンプルに機能的に洗練されていくはず。またしても恐ろしい沼に片足突っ込んでいるような気もしますけどね。

 

徒歩で行く渓流サイトが魅力的な茨城県笠間市の「にこにこキャンプ」

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おや、名前変えたのかい

以前レビュー記事を書いたニーモのオーロラストーム2Pですが、何気なくWebサイトを見てみたら、代理店のラインナップから消えていました。

なかった事に

代わりに、AURORA RIDGE(オーロラリッジ)2Pというモデルが販売されています。実際にこのオーロラリッジを使用していないのでなんとも言えませんが、Webサイトの情報だけを見る限り、色の違いだけで仕様は同じように見えます。円安の影響からか少し値上げされていました。評判の悪い入り口のシングルファスナーが改良されているのでは、とも思いましがが「画像ではダブルですが製品版はシングルです」と表記されています。旧オーロラストームからバージョンアップ!という感じでもなく、なんとオーロラストームは無かった事になっている模様。

商標権の問題か、辛辣なレビュー対策か真意は分かりかねますが、エントリーモデルとは言えなんとも雑な扱い。モデルサイクル(実際に改良されているかどうかは別として)が短いのはアレコレ試して上位モデルにフィードバックするための、エントリーモデルの宿命なのかもしれませんね。名称一つで売上が変わる可能性だってありますからね。

しかしエントリーモデルと言っても価格が高い。もともと低価格帯の製品を販売しているメーカーならこういった扱いも分かりますが、35000円〜40000円という価格帯の製品でこの扱いとは。道具やメーカーに対する愛着も薄くなります。

モノづくりの考え方的には、やはり日本企業の製品に惹かれます。家族を説得するためのテントを買い替える理由が見当たらないので、早く壊れないかなーなんて悪い考えが頭を過ぎりますが、そう思うとなかなか壊れなかったりして、実は数年後「名作」なんて呼ばれてしまったりもするんですよね。

なにより、自己満足とは言え苦労して書いたレビュー記事が、検索されず誰にも読まれなくなるのは寂しい。というわけでこういった中身のない記事を書いてみました。

 

NEMO AURORA RIDGE 2P(ニーモ オーロラリッジ 2P)とほぼ同じような感じの旧モデル、NEMO AURORA STORM 2P(ニーモ オーロラストーム 2P)のレビューはこちら

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キャンプ場、暇なんだが

イベントや遊具の少ないキャンプ場では、スマホタブレット、携帯ゲーム機で遊んでいる子どもを時々見かけます。大自然が遊び場、遊び方は子どもたち自ら考え工夫するモノだ!という考え方は、もはや時代錯誤なのかもしれません。

「父よ、キャンプは楽しいが、キャンプ場、暇なんだが」

我が家もそんな叫びが聞こえてこないわけではありませんが、私はスマホやゲームで遊ばせるような事はしません。かと言ってバドミントンや昆虫採集、トランプなど意外、遊びのネタが豊富なわけではなく、どうしたものか。

 

以前、川の近くのキャンプ場を訪れた時の事。キャンプ場の目の前の河原には大人の手のひら位の大きさの石がゴロゴロしています。

ふと思いつき、少し前にテレビで見た事がある、ストーンバランシング(ロックバランシング)に興じてみることにしました。手頃な石ころとやる気さえあれば老若男女問わず誰でも出来る遊びです。

 

石と対峙しそれぞれの重心を見極めるという、非常に地味な作業ですが、なかなか奥が深い。四苦八苦して重心をつかみ、ピタっと止めた瞬間の爽快感。これは極めていけば高尚な趣味となり得えると思います。

 

上手な人は何段も石を積むことができるようですが、ふつうのおじさんの集中力では歯が立ちませんでした。

 

 

ソロキャンプでも、手ごろな石ころを見つけるとストーンバランシングをして遊びたい衝動に駆られます。仲間のいないおじさんが、俯き加減で一人黙々と石を積む、そんな悲哀に満ちた姿を想像すると胸が締め付けられ、心のブレーキが。老若男女問わず誰でも楽しめるはずのこの遊び、ソロキャンプおじさんが楽しむためには、石ころと集中力、そしてほんの少しの勇気が欲しい。

 

こちらのキャンプ場の目の前でストーンバランシングを楽しみました。

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焚き火の後始末

さあ、あと1時間で消灯時間だ。そろそろ焚き火のペースを落として。。。周りのキャンパー見てるとまだまだガンガン燃やしてる。消灯ギリギリになっても、まだまだ盛大にガンガン燃やしてる。ちゃんと消火できているのでしょうか。

普通のおじさんともなると、一度のミスが命取り。失うものが多いのでどうしても慎重になります。焚火慣れした最近は残り時間とペースを考えて投入する薪の大きさや種類を使い分けています。それでもやはりまだまだ火のコントロールが甘く、就寝時間までに熾火を完全に消火させることはできません。

 

100円ショップで200円

大丈夫、私にはコレがある。

100円ショップで200円で買えるブリキ製オイルポット。困った時の100円ショップで200円という価格に困惑しつつ、これを火消し壺として使用しています。ネットで調べると結構メジャーな方法ですよね。でもキャンプ場で使ってる人をあまり見かけません。

メジャーなこいつ

油を濾す中蓋もついています。一緒に使った方がなんとなく早く酸欠になるような気がして、一応取り付けていますが、効果のほどはわかりません。

酸素量をコントロール

 

火消し袋も気になる

こちらのオイルポット、小さいですがスタッキングしづらく、嵩張ります。蓋はすぐ外れるので、荷物の中でカランコロンとうるさく、散らかり気味。

最近は火消し袋(アッシュキャリー)なるものも流通していてコンパクトで便利そうですが、「おおよそ鎮火したものを入れてください」的な注意書きがあったりします。焚火用の耐火シートに爆ぜた薪で穴が開く事を考えると、まぁ、そういう性能なんだと思います。そしてまだ値段がお高くて手を出せていません。

200円という低価格で必要十分な性能を発揮してくれるオイルポットの、お財布への優しさ。それは物価が上がるが給料が上がらない現実に苦悩する、しがないサラリーマンへの優しさでもあります。現状はそんな優しさに甘んじていますが、もっと良い方法があるハズ。焚き火名人への旅は続きます。

 

ユニフレーム ファイアグリルsoloの場合

以前使っていたユニフレームのファイアグリルsoloには、同じく100円ショップで購入できる、正方形のステンレス製トレーがそこそこフィット。こちらは100円でした。2022年6月現在も販売継続されているかは不明。

火床を外してアルミテーブルのなどの上に置く必要はありますが、一旦持ち上げてアームの角に載せ変えても使えます。ただし蹴飛ばしたりしないように要注意。できれば耐熱性が高く平らな場所に置く方がベストです。

火床にはハンドルが付いていますが、持ち上げる際は必ず耐熱手袋を着用しましょう。

準シンデレラフィット

ファイアグリルsoloの火床には四隅に細いスリットが開いています。蓋をしても完全密封とはなりませんので、火消し壺のようにはいきません。トレーが風で飛ばないように、石やペグなど重いものを乗せるなどの対策は必要です。

なんとなく重ねて付属の袋に収納できるのもポイント。

なんとなく準シンデレラフィット

 

後始末も含めて【焚火】

時々、火のついた薪をそのまま灰捨て場に捨てている人がいます。蓋ができる灰捨て場であれば良いのかもしれませんが、野晒しは危ない。火をつけて薪を燃やすだけが焚火ではありません。後始末・後片付けも含めて「焚火」という遊びであると、認識してほしいものです。

 

 

現在はこちらの焚火台メインで使用。ファイアグリルsoloは寒い時のサブ焚火台として持って行き、熾を移して火鉢的に使用しています。

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ベッドロール??

とあるキャンプ情報サイトを見ていて、「ベッドロール」というワードが出てきました。住宅街の片隅の洋菓子店とかでで売られていて、フワっとして美味しそうと勝手に想像しましたが、そんなモノではありません。

元々は古き時代のアメリカ西部、ワイルドなカウボーイがテントも張らずに野営をする時にくるまった布なんだとか。最近、その「ベッドロール」だけで寝る、というスタイルを日本のキャンプでも実践している人がいるそうです。色々なスタイルのキャンプがあるんですね。アドベンチャーな雰囲気を体験したい人や自然との一体感を求める人、無骨に拘り抜いた人が行きつくところまで行くとそういうスタイルにたどり着く感じでしょうか。

 

そういうものに拘っているわけでもなく、行きつくところまで行ったわけではありませんが、おじさんがまだおじさんでは無かった頃、何度か適当な藪やハイマツの隙間に潜り込み、シュラフカバーに入りツェルトに包まって寝た事があります。コダワリキャンパー風に言うとツェルトロール?とでも言いましょうか。

山の中で行動するにあたり、様々な事柄の優先順位を考慮した結果、一晩や二晩くらいは何とかなるだろうという判断です。タープ泊にしてもそうですが、手つかずの大自然の中だと、最初はアドベンチャーとか自然との一体感とか言ってられない恐怖に駆られます。慣れてくると根拠の無い謎の自信がつき、幾分気持ちの余裕も出てますが、やはり誰もいない山の中、夜の闇は恐ろしい。

山行の日程上、仕方なく山小屋の近くでそんな宿泊をする事もあります。他の登山者の目もあり、さもなんでも無いように「いつもやってるけど、何か?」みたいな面持ちで過ごしますが、内心ソワソワしています。そして「フッ、テントなんぞいらねぇ。今オレ、超ワイルド」などと無意味でちっぽけな自尊心を満たして、若干悦に浸っていたのも事実。あああ、お恥ずかしい。

決してそのスタイルが好きだったわけではありません。気候や環境にもよりますが、雨も降っていないのに朝起きたら結露でビッチャビチャだったりして、不快極まりない。高性能な下着やウェアを身に着けているとはいえ、真夏でも結構寒いし、そもそも目は閉じていたけど睡眠を取れたのかどうかも曖昧です。若気の至りですね。そんな人を見かけたら、優しく見守るか、見なかった事にしてあげてください。

 

ベッドロール泊、果たして高温多湿の日本で流行るのでしょうか。バックアップとしてタープを張っておいて、雨が降ったら避難すれば良いのかもしれませんが、それだと普通のタープ泊と変わらないのかな。

寒すぎず乾燥して虫のいない季節に、焚火の傍らでバーボンをあおりながら横になってウトウトして、気づいたら朝だった。。。のような、ワイルドカウボーイ風の自然な流れに身を任せるのであれば、心地よさそうですね。しかしここは現代の日本、ただの酔っぱらいに見えないように、オシャレな装いでエレガントな雰囲気を醸し出して眠らなければなりません。ソロキャンプだと場合によっては救急車を呼ばれてしまいそうです。私には難易度が高そうなのでもうこれ以上考えるのはやめました。

 

難易度低め、車横づけのソロキャンプが好きです。

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2022年 5月下旬 にこにこキャンプ

茨城県笠間市の山中に突如として現れ、瞬く間に近県のキャンパーを虜にした「にこにこキャンプ」で1泊、ソロキャンプをしてきました。次回訪れる時に向けての備忘録も兼ねているので長文です。予約はなっぷから。チェクインは12:00~、チェックアウトは~11:00。

 

にこにこキャンプへの道

狭くて急と噂のキャンプ場への道は、予めyoutubeなどでチェクしておきました。手始めにこの道で自分を試されます。無理だと思った人は回れ右、できない道なので行くしかないのですが。本当に狭くて急なので、ローギアでゆっくりと。

チェックアウトの車とバッティングしない時間帯に通行してください、とWEBに注意書きがあったので程よい時間帯に山道を登り始めたのですが、見事に対向車と鉢合わせ。むむ、チェックアウト時間はユルいのかな?!たまたま待避所の近くでの鉢合わせだったので事なきを得ましたが、長距離をバックするとなると結構怖いです。巨大なSUVなんかでオラオラしてる人には手厳しいかもしれません。

 

サイト・区画選び

予約時に区画の指定はできず、到着後は先に好きな区画に車を停めてから歩いて管理棟へ向かい、受付をするシステム。フリーサイトで予約していたので、到着後はキャンプ場内の急坂を登り上部へ向かいます。最上段の広くて良さげな場所は既に数組のキャンパーが準備中。むむ、チェックイン時間もユルいのかな?!

初めてで全貌が掴めず、どこまで我が家の車で突っ込めるかわからないので、駐車しやすそうで通路から奥まった位置にある8番に決定。フリーサイトと言っても、「この辺に2張り」の様な感じで、ある程度区画はされています。

ユルい感じの場内図

 

フリーサイト8番の様子

木々が低く林間とまではいきませんが、なかなか雰囲気のある区画です。トイレや炊事場が近い好立地。

 

にこにこキャンプ自慢の景色は見えませんが、ちょっと孤立した位置にあり他の区画と良い感じに距離があります。目の前の桜の木とヤマモモの木の下も広々使えます。

心地良い木陰

有効スペースはかなり広く、ツールーム+タープでもいけます。下の写真はテンマクデザイン焚火タープTCコネクトヘキサを二つ折りにして広げた状態。

お片付けも快適

広くて良いのですが、結構斜めなので今後の更なる整備に期待。地面は大きめの砕石なのでしっかりしたマット推奨。これも今後に期待です。砕石の層は薄く、そのすぐ下は柔らかい土なのでペグは簡単に刺さります。

 

その他気になったフリーサイト区画

車を入れやすそうだなーという視点と、雰囲気で。場内図にはありませんが、車の通路は途中、ツリーハウスの手前あたりに分岐点があり、直進か右折かでアクセスできる区画が異なります。

通路分岐点

 

フリーサイト7番・37番

分岐点より手前の通路脇にある区画ですが、思いのほかプライベート感がありました。広々していて車は停めやすそう。7番は2ルーム位、37番は奥行きがあり2ルーム+小さめタープ位の広さです。ただ、どちらもテントの向きを工夫しないと車を見ながら過ごすレイアウトになりそうです。

フリーサイト7番

 

フリーサイト28番

分岐より手前の通路から直接アクセス。少し奥まった位置にあり、我が家の標準的なミニバンでもなんとかいけそうですが、動線上は砕石なども敷いていないので悪天時には注意が必要ですね。低木に程よく囲まれていながら、景色も抜群。あまり広くないので、大きめワンポールテント位でしょうか。

フリーサイト28番

 

フリーサイト29番

通路から直接アクセス。砕石敷きの通路から近く車は停めやすそうです。管理棟も近く景色もまずまず。大きめワンポールテント位の広さ。

フリーサイト29番

 

フリーサイト11番

通路分岐点を直進してアクセス。フリーサイト上段奥の方にひっそりとある林間区画。駐車スペースが広く車は比較的停めやすそうです。大きめワンポールテント1張り位の広さ。

フリーサイト11番

 

フリーサイト13番

通路分岐点を直進してアクセス。縦長区画ですが入口に車を止めやすそうです。横に木が生えていて開けすぎていないのがポイント。大きめ2ルーム1張り位の広さ。自慢の景色も堪能できます。

フリーサイト13番

 

フリーサイト23番

通路分岐点を右に進んでアクセス。通路から近いですが車は停めやすそうです。トイレ炊事場が近く、景色は最高です。広さはそこそこ広く感じましたが、向きを工夫して2ルームギリギリ位だと思います。

フリーサイト23番
フリーサイト25番・32番

通路の分岐点を右に進んでアクセス。広くて平らで林間ぽい雰囲気、かつ自慢の景色を楽しめます。ただ、区画の並び的に車をどうやって停めるのかイメージしづらい。奥に停める感じ?緊急時にすぐ車を出せるようにしておいた方が良いのですが。。。混雑時はお隣さんを気にしちゃう感じかもしれません。グルキャン向きなのかな。

マップと違って横並びの25番・32番

 

オートサイト

一段に3区画。テントを張るスペースは奥行き5~6m、幅8~10m位のようです。駐車スペースは別にあるので、結構広く使えます。区画の境目が分かりづらく、木ではなく地面に張ってあるロープが境目。みなさん2ルーム+タープを張っていましたが、大きめに展開するとお隣さんが結構近目になってました。あと、下の段の目の前に背の高いテントがあると景色は見えづらくなるようです。

区画サイト

渓流サイト

車を樅の木広場の隅に停めてから、オートサイト脇の遊歩道から歩いて下ります。なので荷物は少なめに。どうしても多くなってしまう人は軽トラで運んでもらえるそうです。トイレや炊事場はオートサイトまで登らなければなりませんが、ソロキャンパー向けの素晴らしいサイトでした。ここを見てしまったらシンプル徒歩キャンプ装備を揃えたくなってしまった。きれいなせせらぎの近くなので、当然ブヨなどの虫は多いです。

 

渓流ハウス

2棟ありました。写真は下流の棟。これより上流の棟は小川を跨いで建てられていますが、なんとなく不安を煽る雰囲気でした。直感でしかありませんが。しかしよくぞこんな場所に!非日常ですね。

渓流ハウス下流

 

渓流サイト1・2・3番

遊歩道から奥まった位置に段々状につくられています。特に最奥の3番は、散歩に来る人も近くを通らないと思うので秘境感たっぷり。

渓流サイト3番

 

ツリーハウス

フリーサイトの上の方にあります。ものすごく気になるけど、高いところちょっとコワイ。地震とか来たら揺れるんだろうなーとか、こういうの見てると謎にネガティブになります。

気になるツリーハウス

しかし駐車スペースも広く、ちょっとした屋根も作られていて、さらにテントやタープを張るスペースも十分取ってあります。ツリーハウスで寝てもテントで寝てもどちらでもOKとの事。色々な楽しみ方ができそうですね。これで1泊12000円は破格です。

トイレと炊事場の真上なので人の往来が気になる人には向きませんが、お子さん連れのキャンパーには最高じゃないでしょうか。wi-fiがもう少し増強されればワーケーションなんかにも良さそうです。心地良すぎて働く気になれなそうですが。

左:駐車スペース 右:テントスペース

 

場内・水回り

トイレは管理棟、オートサイト、フリーサイトそれぞれ清潔な水洗洋式トイレがあります。男女別は管理棟のトイレのみ。

シャワーについては管理棟に男女別で用意してありますが、男性用シャワーは脱衣スペースが超絶狭く足元のスノコも濡れているので、利用にあたっては少々テクニックが必要です。24時間利用可能で料金は無料!贅沢言っちゃいけませんね。

炊事場は随所にありますが、2022年5月時点では水の飲用は不可となっています。飲用水は持参するか、管理棟でも販売していました。また、少し山を下ったところにポンプ式の井戸があり、ここに水を汲みに行くと健康的な気分になれます。食べすぎたなーと思ったら是非。

排水に関しては浄化槽を介して、恐らく山に染み込ませている形だと思うので、利用する際は油や塩分をなるべく流さないなど、環境配慮を意識して利用した方が良いかと。

薪は針葉樹、広葉樹、端材袋詰めがいずれも700円で購入可能。広葉樹は色々な樹種があるようです。管理棟前に自販機あり。

夜間はスタッフの方はいませんので、緊急時には自己対応となります。

 

その他注意点など

キャンプ場への道もそうですが、場内も決して走行し易い道ではありません。慣れている人や四駆乗りの人は問題ないですが、街乗りドライバーにとってはなかなかのモノ。初回は車を停めやすい場所を選んでじっくり場内をインプット、次回に向けてイメージトレーニングをした方が良さそうです。

それに絡んでチェックイン・アウトの時間について、一応決められてはいますが、かなりユルい感じです。土曜日や連休などは早めに来て争奪戦となるそうです。自由で良い反面、アプローチや場内通路の車の動線を考えるとちょっと尻込みしてしまいます。早めに来て前泊者の横で撤収待ち、みたいなシチュエーションとかもあるみたいなので、そうなったら落ち着いて作業できなそうです。

にこにこキャンプは開けた東向き斜面にあるため、午前中や午後の早い時間など風の強い時間帯がありました。多くのサイトは風の影響を受けやすいので対策は万全にしたほうが良いです。

オートサイト付近は夜でもそれなりに明るいですが、フリーサイト付近は夜は暗闇。炊事場やトイレの電気は自動で消灯します。ヘッドライトや懐中電灯があると便利でしょう。

採石場か何かが近くにあるのか、平日は朝6時前から重機のアイドリング音が聞こえ始め、早い時間から工事の音が聞こえます。日が高く昇る時間帯になると不思議と気にならなくなりましたが、気にする人は休日利用の方が良いのかもしれませんね。

 

まとめ

私が訪れた2022年5月は開業1周年との事でしたが、1年でよくここまで!と驚きです。色々な雰囲気のサイト、区画が目白押しでチェックしただけでお腹いっぱい。次回はどこにしようかと、妄想が膨らみます。

長く継続されれば【茨城四天王】的な立ち位置のキャンプ場になっていくでしょう。現状、最低限のルールで運営されていいます。有名になればなるほど、決まりが無いから何をしても良い、という輩も少なからず来て、トラブルなどのリスクも増えるかと思います。この環境を継続させるためにも、自分も含め、利用者は節度ある行動を心がけなければなりません。

 

茨城県でのキャンプはこの時以来でした。

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