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2022年 8月上旬 ホテルニュー塩原を味わう

色々あるけどなんとなく密度が薄く微妙な満足感の、那須の観光を一通り楽しんだ我が家一行、本日のお宿「ホテルニュー塩原」に到着です。関東近郊の人で、ある年齢以上の人なら誰もが口ずさめる名曲が印象的なあのホテルですね。ホテルのレビューなどは色々な方がブログを書いているので私的にツボだったポイントを語らせていただきます。

 

昭和後期のレトロ風呂に注目

こちらのホテル、風呂がいくつかあるのですが、注目は西館の大浴場。露天風呂も無いしお湯は循環式ですが、内装が実に趣深い。色々なおじさんが入浴中の風呂なので写真は撮っていませんが。

巨大な半円形の浴槽、その直径部分は壁に面していますが、壁面にはこれまた巨大な石を積み上げた滝が設えられています。この西館の真下から箒川へと流れ落ちる「七弦の滝」を模したものでしょうか。実に美しい流れで、一流の職人さん達が時間をかけて組み上げた事が伺えます。浴槽、床、壁面など多くの箇所が石張り。特に壁面は縞模様の入ったトラバーチン系の大理石を縦張りしており、ひと昔前なら悪趣味な印象を受けたかもしれませんが、今となっては完全に異空間です。洗い場の照明器具も当時のデザインでしょうか、昭和後期の中途半端にレトロな意匠を堪能できます。現在では簡単に造れない貴重な空間。下手にリニューアルなどせず、きちんと手入れをしながら残してほしいですね。

ホテルニュー塩原を訪れた際には、岩風呂や源泉も良いですが、ちょっと視点を変えて、是非ともあの名曲を頭の中で再生しながらこの異空間を味わってほしいと思います。温泉としては上述したような仕様なので空いているのもポイントが高いです。あの名曲を脳内再生しているうちに、いつの間にか別のホテルの名曲にすり替わっていたことは内緒です。

 

湯仙峡の大浴場

一方、源泉掛け流しで一番人気の、湯仙峡という建物にある大浴場は、タイミングを誤ると混んでいました。岩風呂などに入ると、なんとなく腰を降ろしてスポッとハマるマイプレイスみたいな場所がありますよね。そういう場所が少ない感じがするので、おじさん同士の間合いが難しい。

 

湯仙峡の客室からの景色

そして最後に一応、部屋について。

今回宿泊した湯仙峡の4階の部屋からの景色です。窓の外は鳩避けか何かのネット。目の前には滝が見えますが、それ以上に西館の巨大なファサード。滝の上にこんな巨大な建物を建てるなんて、当時の人たちは何を考えていたのでしょうか。ノリノリで乱開発を進めたのでしょう。現在であれば、もっと滝の風景を活かした開発をしますよね。ある意味、他ではなかなかお目にかかれない風景です。これはこれで非日常なので良しとします。

七弦の滝

昔から、文明というものは川沿いに発展するもの。と思えば、自然な風景なのでしょうか。

西館

 

少し残念な立地

残念だったのは街歩きがしづらい立地。夜、ロビーから外に出てみましたが、散歩を楽しむ雰囲気ではありませんでした。ホテル内のアクティビティが異常に充実していましたが、こういう立地を考えて、ホテルの中だけで完結するような作りなのかもしれません。一本北側の、塩原街道沿いの宿であればまた違ったのでしょう。

 

まとめ

ホテルニュー塩原、客を飽きさせない工夫がそこかしこにあり、価格を考えると満足度は高いですが、我が家はもう少し静かな場所が好みなので、またいつかそのうち、機会があったら来ます。まぁその、来れたら来ます。

 

内容の薄い那須の観光地巡りはこちら

 

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