おじさんがブログをはじめました

今更ながらブログをはじめました。キャンプなど日々のこと。

ULについて思ふ

最近登山にハマりはじめた知人がいます。

UL(ウルトラライト)という言葉を知って、その魅力に取り憑かれたその知人が、極限まで軽くした高価な道具を狂ったように買い揃えています。知人曰く、削ぎ落とされたデザインのギアが多く見た目もかっこいい。「俺、UL派だから」と。確かに、紹介してもらったギアはどれも洗練されていてかっこいい。メーカーのサイトもオシャレだったり。ロマン感じます。

一応、わりと昔からULの概念はありました。むかーしおじさんが買ったモンベルシュラフが「ULアルパイン ダウンハガー#5」という商品名です。ゴールデンウィーク期の雪山などでちょうどいい塩梅のシュラフです。とても長持ち、今はキャンプで活躍中。モンベルさん、良い商品をありがとう。

今は全く登山なんてしてないので偉そうに言うのもアレですが、道具の進化によりハイキングや登山の間口が広がった事は良いことだと思います。そして色々な考え方や楽しみかたがあるのも魅力の一つだということは承知してます。

 

でもおじさんは思ふ。普段からULしてて大丈夫?

重い荷物を背負って歩くと、当然体力がつきます。脚力も付きます。重心の取り方、体のバランス感覚が養え、自然と歩行技術が向上します。ちょっとそこらへハイキング程度の時は逆に荷物を重くして、ここぞという時に少しでも軽量化して挑むのが良いんじゃないかと。バトル漫画の修行みたいですが、これが結構効果あるんです。

ハイキングや登山をしている人は経験を積むと当然、ステップアップしたくなります。日程が長期化したり、憧れの厳しいルート、積雪期の登山なんかにも挑戦したくなりますよね。そんな時、体力に余裕がある方が良いに決まってるんです。

例えば両側が切れ落ちた岩稜や岩場のトラバース。こういう場所って慣れていないと緊張して体が力んで呼吸を止めがちです。と言うことは、脳や筋肉に十分に酸素が供給されませんよね。判断力も低下します。こんな時に体力や歩行技術がものを言います。雨風が強い時、吹雪の中を歩く時なんかもそうです。体力、脚力、歩行技術向上はほとんどの人がやればできる最低限のリスク管理の一つです。

 

若い頃の昔話で恐縮ですが、おじさんは普段の日帰りハイキングなどする時にも、ありったけの道具を持ち歩いてました。丹沢、鍋割山のペットボトル歩荷システムなんかは無駄にデカいザックを持って行って毎回2リットルを15本とか担いでました。ひたすら重い荷物で歩いてると、そのうち重さなんか気にならなくなっちゃうんです。大量の酒や食べ物を担いで上がったり、むしろ重さを楽しむマゾな思考回路に至れます。

 

あと、たとえ日帰りでも山に入るからには最低限2〜3日生き延びられる位の装備や食糧を持っていくのが普通だと思ってたんですが、「俺、UL派だから」と色々省いているのを聞いて唖然としました。最近は道具もスタイルも進化してるのでそれでも大丈夫なんですかね。おじさんが慎重すぎるのか。

 

ま、偉そうに言っておいて今から登山始めるとしたら金に物言わせて、真っ先にUL装備に飛びつくと思いますが。年もとったし膝も痛いし。

 

そしてさらにおじさんは思ふ。オートキャンプこそ、ULを目指したい。

ULは言い過ぎました。でもなるべく軽くコンパクトにしたいんです。だらしない快適キャンプが好きなので極端な事をする勇気もありませんが、同じ様な道具ならなるべく軽い方を選んでしまう事が多いです。そして不要な物をどんどん省いていきたいと思うんです。気持ち軽くなったところで大して変わらないでしょうし、実情はまだまだメタボな装備ですが。

荷物が重ければ車の各部メカやタイヤに負荷がかかり、燃費も悪くなる。と思う。テトリスみたく考えてトランクに詰め込むのもめんどくさいです。重い荷物を毎回運んだからって、車が鍛えられるわけじゃないですよね。鍛えたらどんどんムキムキになる車、誰か開発してください。